正しいということ

たまに「世間のウソに騙されずに真実を見極めたい」とかっこよく言う人がいるが、どうやってそれを実現するのだと、小一時間ぐらい問い詰めたい。

 

正しいということ

職業柄、査読します。ようは投稿された論文に対しこれは採録してもOKかどうかを判定するお手伝いをするということです。分野が違うので小保方さんのようなシビアな査読をすることはないですが、色々と気にはします。論文のウソを見抜くのはまだ簡単かもしれませんが、一般的な事象に対しては難しいです。

結局、過去のブログにも書かせていただいた通り、正しいとは、共通認識を正しいと思うかと、そこからの導出が正しいかどうかだと思っています。導出の方は数学的なセンスで何とかできるかもしれませんが、共通認識の正しさって難しいです。

 

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どのように見極めるか?

個人的には2つのルールを課しています:

  1. 法則は単純な形で表現できる。
  2. 同じ言葉に2つ以上の定義を持たせてする議論は嘘

1は声を大にして言う割には、自然科学の基本です。例えば天動説で今観測される現象を説明しようと思ってもすごく複雑になってしまう、地動説なら簡単に説明できる(他の法則と矛盾なく説明できる)のであれば、そっちを信じたほうがよいということです。

2は結局、騙しなんでしょうね。破綻した証明を無理やり正しくするための手段なんだと思います。

 

まとめ

本当に小一時間ぐらい問い詰めたい。何と答えるのか。難しいよ…